仕事を覚え始めた若手社員を見ていると、
「良い習慣を身につけることは、技術を覚えることと同じくらい大切だ」
と感じます。
仕事は毎日の積み重ねです。
一日ではほとんど差がつかなくても、1年、3年、5年と続けば、その差はとても大きなものになります。
では、若いうちにどんな習慣に気をつければいいのでしょうか。
まず一つ目は、
分からないことを、そのままにしないこと。
若いうちは、分からなくて当然です。
問題なのは、分からないことではなく、
「まあいいか。」
と、そのままにしてしまうことです。
分からなければ聞く。
調べる。
教えてもらったらメモをする。
この習慣だけでも、数年後には大きな差になります。
二つ目は、
時間に追われるのではなく、少し先を考えること。
現場では、目の前の作業だけを見ていると、どうしても指示待ちになってしまいます。
「この作業が終わったら次は何をするのか。」
「先輩は次に何を必要とするのか。」
少し先を見る習慣が身につくと、自然と段取りができるようになります。
三つ目は、
人のせいにする習慣をつけないこと。
仕事では、自分の思い通りにならないことがたくさんあります。
誰かのミス。
急な変更。
予定外の出来事。
そんな時に、
「あの人が悪い。」
で終わるのではなく、
「自分にできることは何だっただろう。」
と考えられる人は強いと思います。
四つ目は、
慣れてきた時ほど、基本を雑にしないこと。
入社したばかりの頃は、誰でも慎重です。
ところが仕事に慣れてくると、
挨拶。
整理整頓。
安全確認。
報告・連絡・相談。
こうした基本がおろそかになることがあります。
私はむしろ、仕事に慣れてきた頃が一番大切だと思っています。
そして最後は、
小さな成長を続ける習慣です。
昨日できなかったことが、今日はできた。
以前より少し早く準備できた。
図面を見て、次の作業を予測できた。
そんな小さな成長で十分です。
若いうちは、周りとの差が気になることもあると思います。
ですが、本当に比べるべきなのは、
昨日の自分です。
良い習慣も、悪い習慣も、一日では大きな違いはありません。
しかし、それが何年も積み重なれば、その人の仕事に対する姿勢そのものになります。
技術は経験によって身につきます。
資格は勉強すれば取得できます。
そして、その両方を支えているのが、
日々の習慣です。
トップ電工の若手社員にも、焦って一気に成長しようとするのではなく、
毎日少しずつ良い習慣を積み重ねてほしいと思っています。
その積み重ねが、5年後、10年後に、
「この人なら安心して仕事を任せられる。」
と言われる技術者につながっていくのだと思います。