仕事をしていれば、失敗することがあります。
私自身、30年以上建設業に携わっていますが、今でも、
「もう少し早く確認しておけばよかった。」
「違う進め方があったな。」
と思うことがあります。
経験を積めば失敗がゼロになるわけではありません。
むしろ仕事の範囲が広がり、責任が大きくなるほど、新しい失敗にも出会います。
だから私は、
失敗しないことより、失敗した後に何をするかが大切
だと思っています。
まずは素直に認める
失敗した時、人はどうしても理由を探したくなります。
時間がなかった。
聞いていなかった。
誰かからの連絡が遅かった。
もちろん、実際にそういう事情がある場合もあります。
しかし、そこで終わってしまえば、自分自身の成長にはつながりません。
「自分にできたことはなかったか。」
「どの時点で気づけたのか。」
と考えてみる。
失敗を素直に受け止められる人ほど、同じ失敗を繰り返さなくなるように思います。
現場では「早く伝える」が大切
特に建設現場では、小さな間違いを隠すことの方が大きな問題になります。
施工を間違えた。
材料を間違えて発注した。
工程の確認が抜けていた。
そんな時こそ、
気づいた瞬間に報告する。
早ければ早いほど、選べる対応方法は多くなります。
反対に、時間が経ってから分かれば、手戻りも費用も大きくなる可能性があります。
私は若手社員にも、
失敗そのものを必要以上に恐れるより、まず早く相談してほしいと思っています。
「次から気をつけます」で終わらせない
そして、ここが一番大切です。
失敗した後に、
「次から気をつけます。」
だけで終わらせないこと。
人は忘れます。
忙しくなれば、同じことを繰り返してしまうこともあります。
だから、
チェック項目を一つ増やす。
写真を残す。
作業前に二人で確認する。
材料の置き場所を変える。
工程表に確認日を入れる。
注意ではなく、仕組みに変える。
ここまでできれば、失敗は会社にとって一つの財産になります。
自分の失敗を誰かの経験にする
さらに良いと思うのは、自分の失敗を周りに共有できる人です。
失敗した話は、できれば人に言いたくありません。
それでも、
「自分はここで間違えたから、みんなも気をつけて。」
と言える。
そうすれば、一人の失敗を10人、20人の経験にすることができます。
トップ電工も社員や現場が増えてきました。
これから会社としてもっと強くなるためには、成功事例だけではなく、失敗事例も共有できる組織にしていく必要があると思っています。
失敗した日は、成長できる日
失敗すると、その瞬間は落ち込みます。
私も同じです。
しかし時間が経って振り返ると、
「あの失敗があったから、今はこうしている。」
と思えることがたくさんあります。
失敗そのものに価値があるわけではありません。
失敗から何を学び、次の行動をどう変えたか。
そこに価値があります。
今日うまくいかなかったことがあれば、
なぜ起きたのか。
どこで気づけたのか。
次はどうするのか。
そこまで考えて、一日を終える。
そして明日は、今日より少しだけ良い仕事をする。
そんな積み重ねが、人を成長させ、会社を強くしていくのだと思います。
トップ電工も、
「失敗を責める会社」ではなく、「失敗を次の改善につなげられる会社」
でありたいと思っています。
今日の失敗を、明日の良い仕事へ。
その繰り返しを大切にしていきたいと思います。