現場を回っていると、
「これ、いいな。」
と思う小さな工夫を見つけることがあります。
決して高価な機械を導入したわけでも、大きく施工方法を変えたわけでもありません。
材料の置き方を少し変える。
工具を使う順番に並べておく。
配線に分かりやすく表示をしておく。
翌日の作業に必要なものを、前日に準備しておく。
一つひとつは、本当にちょっとしたことです。
しかし私は、
こうした小さな工夫の積み重ねが、現場力の差になる
と思っています。
「面倒だな」は改善のヒント
仕事をしていると、
「毎回これをやるのは面倒だな。」
「もう少し簡単にできないかな。」
「いつもここで時間が掛かるな。」
と思うことがあります。
実は、こうした小さな違和感の中に、改善のヒントがあります。
例えば、毎回工具を探しているのであれば、置き場所を決めればいい。
材料を何度も取りに戻るのであれば、その日の作業分を先にまとめておく。
同じ確認を何度もしているのであれば、チェック表をつくってみる。
難しく考える必要はありません。
「少しだけ楽に、少しだけ早く、少しだけ安全にできないか。」
そう考えることが、工夫の始まりだと思います。
1分の工夫でも、積み重なると大きい
仮に一つの工夫で短縮できる時間が1分だったとしても、
それを毎日、何人もの社員が行えば、1年間では大きな時間になります。
しかも、工夫によって生まれる効果は時間だけではありません。
作業が分かりやすくなれば、間違いが減る。
整理されれば、安全性が高まる。
次の人が分かりやすければ、引き継ぎもスムーズになる。
結果として、品質にもつながります。
だから私は、
小さな改善を軽く見ないこと
が大切だと思っています。
若手だから気づけることもある
そして、こうした工夫はベテランだけが考えるものではありません。
むしろ若手社員だからこそ、
「なぜ、このやり方なんだろう。」
と疑問に思えることがあります。
長く同じ仕事をしていると、それが当たり前になってしまうこともあります。
もちろん、長年続いている方法には理由がある場合もあります。
安全や品質に関わることを、勝手に変えてはいけません。
それでも、
「こうした方がやりやすいと思うのですが、どうでしょうか?」
と提案することは、とても良いことです。
私は、若手社員からそんな言葉が出てきたら、むしろ嬉しく思います。
良い工夫は、みんなで共有する
もう一つ大切なのは、
良かった工夫を、その人だけのものにしないこと。
です。
ある現場でうまくいったことを、別の現場でも試してみる。
一人の職人が考えた方法を、チームで共有する。
それが会社全体に広がれば、小さな工夫が大きな改善になります。
トップ電工も社員が増え、現場数も増えてきました。
だからこそ、これからは一人ひとりの経験や工夫を、会社全体の財産にしていくことが大切だと考えています。
現場を良くするのは、現場にいる人
会社から、
「効率を上げよう。」
「改善しよう。」
と言うだけでは、現場はなかなか変わりません。
毎日その仕事をしている人が、
「もう少し良くできないか。」
と考える。
そして、小さく試してみる。
うまくいけば周りに伝える。
私は、そんな積み重ねが一番強い改善だと思っています。
大きな改革だけが会社を成長させるわけではありません。
昨日より1分早く。
昨日より少し安全に。
昨日より少し仕事をしやすく。
そんな現場で生まれる「ちょっとした工夫」を、トップ電工ではこれからも大切にしていきたいと思います。
そして、一人の小さな気づきが、
会社全体を少しずつ良くしていく。
そんな組織にしていきたいと思っています。