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職長の一言で変わったこと

2026.09.15 ブログ

現場では、何気ない一言が人を成長させることがあります。

長い説明でもなければ、特別な研修でもない。

先輩や職長から言われた、たった一言。

それが何年経っても頭に残っていることがあります。

例えば若手社員が、

「次は何をすればいいですか?」

と職長に聞いた時。

すぐに答えを教えるのではなく、

「君は次に何をしたらいいと思う?」

と聞き返す。

私は、この一言には大きな意味があると思っています。

答えを教えることだけが教育ではない

若手社員に仕事を教える時、ついつい、

「次はこれをやって。」

「その次はこれ。」

と、すべて指示したくなります。

その方が仕事は早く進みます。

しかし、それをずっと続けていると、若手は指示されたことはできても、自分で考える機会が少なくなってしまいます。

だから時には、

すぐに答えを教えないことも教育

なのだと思います。

「どうしたらいいと思う?」

と聞かれれば、本人は考えます。

周りを見る。

工程を見る。

先輩の動きを見る。

そして、

「次は、この材料を準備した方がいいと思います。」

と自分なりの答えを出す。

正解でなくても構いません。

まず自分で考える。

この経験が大切です。

「指示を待つ」から「次を考える」へ

最初は、

「何をすればいいですか?」

と毎回聞いていた社員が、少しずつ変わっていきます。

今の作業が終わる前に、次の材料を準備する。

先輩の動きを見て、必要な工具を用意する。

工程表を見ながら、

「明日はここまで進めた方がいいですね。」

と話すようになる。

こうした姿を見ると、

仕事を覚えたというより、仕事の考え方を覚えた

のだと感じます。

これは大きな成長です。

良い職長は「人を動かす」のではなく「人を育てる」

職長には、工事を予定通り進める責任があります。

安全。

品質。

工程。

原価。

お客様や他業種との調整。

考えなければならないことは、本当にたくさんあります。

しかし私は、それと同じくらい大切な仕事があると思っています。

それが、

人を育てることです。

職長が全部判断して、全部指示すれば、その現場はうまく進むかもしれません。

しかし、次の職長は育ちません。

逆に、若手やサブリーダーに少しずつ考える機会を与える。

任せてみる。

失敗したら一緒に振り返る。

そして、できたら認める。

その繰り返しによって、人は育っていきます。

言葉一つで、現場の雰囲気も変わる

職長の言葉には、それだけ影響力があります。

問題が起きた時に、

「誰がやったんだ。」

と言うのか。

それとも、

「どうすれば直せる?」

と言うのか。

忙しい時に、

「早くしろ。」

と言うのか。

それとも、

「何か困っていることある?」

と聞くのか。

同じ状況でも、一言で現場の空気は変わります。

そして、その積み重ねがチームの雰囲気をつくります。

人に残るのは、案外「一言」なのかもしれない

私自身、30年以上建設業に携わってきました。

振り返ってみると、細かな施工方法は忘れていても、昔の上司や先輩から言われた言葉を覚えていることがあります。

それだけ、人から掛けられた言葉には力があります。

トップ電工でも、これから職長やサブリーダーを担う社員が増えていきます。

だからこそ、

自分の一言が、誰かの成長につながるかもしれない。

そんなことを少し意識してほしいと思っています。

「次は何をしたらいいと思う?」

その一言から、自分で考える習慣が始まる。

そして、今教わっている若手が成長し、いつか職長になった時、同じ言葉を次の世代へ伝えていく。

そんな教育の連鎖が生まれれば、会社はもっと強くなります。

良い現場をつくる職長から、良い人を育てる職長へ。

トップ電工としても、そんなリーダーを一人でも多く育てていきたいと思います。