寺田倉庫、東京・天王洲に新興の育成拠点

寺田倉庫は東京都臨海部の天王洲アイル(東京都品川区)本社を置く倉庫業者さんですが、基幹事業の保存保管事業では、ワイン、アート、映像フィルムなど、各商材に適した温湿度管理による保管と、倉庫会社の枠を超えた新規事業を展開しています。先日妻と天王洲アイルを訪れましたが、天王洲アイル駅を降りると寺田倉庫の建物だらけで驚きました。

そんな寺田倉庫が、スタートアップ育成のインキュベーション施設を9月に本拠地の東京・天王洲に開設する。設立から2年以内のものづくり系や物流系の企業を中心に、入居を4月17日から募集するとの事。

入居企業には施設利用料を2年間無料にするほか、寺田倉庫から1社ごとに1000万円を出資する。対象企業は製品やサービスの有無を問わず、日本語で交流できる外国籍の起業家も受け入れる。すべての分野の事業が対象だが、倉庫の空間を活用するものづくり系や、東京湾や羽田空港に近い天王洲の地理的優位を生かす物流系のスタートアップなどを中心に支援するとの事です。

新潟の場所に置き換えると、NST本社付近の川のほとりといったイメージの場所でしたが、そんな立地で事業を営めるチャンスは幸運な事なのではないかと思いました。電気工事会社にはまったくそぐわない場所ですが、世界に羽ばたくスタートアップが誕生するといいですね。