最初に覚えるべき優先順位

未経験で入社すると、
「覚えることが多すぎて、何から始めればいいのか分からない。」
そんな不安を感じる人は少なくありません。
電気工事は専門職です。
工具の名前。
材料の種類。
施工方法。
図面の見方。
資格の勉強。
最初は覚えることが本当にたくさんあります。
だからこそ私は、
すべてを一度に覚えようとしなくていい。
と伝えています。
では、何を優先して覚えればいいのでしょうか。
私が大切だと思う順番は、この5つです。
① 安全を覚える
何よりも最優先なのは、安全です。
ヘルメットや安全帯の正しい使い方。
危険な場所を見極めること。
分からないまま作業をしないこと。
技術より先に、安全を身につけてほしいと思っています。
② あいさつ・返事・報告
現場はチームで仕事をします。
元気なあいさつ。
「はい」という返事。
分からないことをすぐ相談すること。
この基本が信頼関係をつくります。
③ 道具と材料を覚える
先輩から
「PF管を持ってきて。」
「圧着工具をお願い。」
と言われた時に、すぐ準備できるようになると現場での動きが大きく変わります。
まずは毎日使う道具や材料から覚えていけば十分です。
④ 現場の流れを覚える
一つひとつの作業だけではなく、
「今、何の工程なのか。」
「次は何をするのか。」
そうした流れが分かるようになると、仕事がどんどん楽しくなります。
先輩の動きをよく観察することも、大切な勉強です。
⑤ 技術を身につける
技術は最後です。
もちろん大切ですが、一番最初ではありません。
安全。
信頼。
現場の流れ。
これらが身についてから技術を磨く方が、成長も早くなります。
私は30年以上この仕事を続けていますが、
技術は経験とともに必ず身につくものだと思っています。
焦って全部を覚えようとする必要はありません。
一歩ずつ。
一つずつ。
昨日より少し成長すること。
その積み重ねが、数年後には大きな差になります。
トップ電工では、
新入社員に「完璧」を求めてはいません。
まずは優先順位を理解し、一つひとつ確実に身につけていく。
その積み重ねが、信頼される電気工事士への第一歩だと考えています。