仮想背景の撮影所開設

サイバーエージェントはインターネット広告向けのデジタル映像の撮影拠点を東京都内に設ける。仮想の背景を組み合わせることで屋外のロケ無しで制作できる。ネット広告は広告主からテレビCMに比べ多くのパターンの制作を求められる。新拠点を活用しコストを抑えて広告映像を量産する。現実の被写体と仮想の背景を組み合わせて映像を撮影する「バーチャルプロダクション」と呼ばれる制作手法に対応したスタジオを開設。

バーチャルプロダクションを使えば、屋外ロケに行かなくても街中や森の中などの風景をバックに撮影できる。移動やセットを組む手間が不要になり、映像制作にかかるコストや時間を大幅に削減できる。映画やドラマの撮影などで活用が進んでいる。サイバーは新拠点を駆使し、将来は一つのブランド・サービスにつき数百パターンの広告を用意できる体制を目指す。撮影した映像はスタジオ内で人工知能(AI)を使って広告効果を予測する取り組みも行う。

企業の認知という観点での広告は常に意識はしていますが、テレビ・YouTube・インスタグラムやTikTokなどのSNS・新聞・ロード広告など数多くの媒体がある中でどのように組み合わせていけば最適なのかは、サイバーエージェントのような人工知能(AI)に研究開発費という先行投資を行っている企業が答えを持っているのだと考えています。

仮想背景の撮影所開設は『どうしたらより多くの人に、少ない労働で、より安く提供できるか?』の問いへの答えであり、世の中のより良くするサービスでもあると感じました。