1年後に差がつく行動

新入社員や若手社員を見ていると、入社したばかりの頃は、それほど大きな差はありません。

分からないことも多く、できないことがあるのも当然です。

ところが半年、1年と経つと、少しずつ差が見えるようになります。

では、その差はどこから生まれるのでしょうか。

私は、能力や器用さ以上に、

毎日の小さな行動の違い

が大きいと思っています。

まず一つ目は、

分からないことを、その日のうちに解決すること。

分からないことを先輩に聞く。

教えてもらったことをメモする。

必要であれば自分でも調べてみる。

一日一つでも疑問を解決すれば、1年後には大きな知識の差になります。

二つ目は、

言われたことに、少しだけプラスすること。

「これを準備しておいて。」

と言われた時に、言われたものだけを準備するのではなく、

「次はこれも使うのではないか。」

と考えてみる。

最初は外れることもあるでしょう。

それでも、先を考える習慣を持つことで、少しずつ段取りができるようになります。

三つ目は、

仕事ができる人をよく観察すること。

先輩はなぜ、この順番で作業するのか。

なぜ、このタイミングで材料を準備するのか。

なぜ、お客様にこの言葉を掛けるのか。

ただ真似をするのではなく、

「なぜ、そうするのだろう。」

と考えながら見ることが大切です。

四つ目は、

失敗した時に振り返ること。

失敗は誰にでもあります。

大切なのは、失敗しないことではありません。

「なぜ失敗したのか。」

「次はどうすればいいのか。」

そこまで考えて、次の行動を変えられる人は成長します。

そして最後は、

小さな約束を守ること。

時間を守る。

頼まれたことを忘れない。

報告すると言ったら報告する。

借りた道具を元の場所へ戻す。

一つひとつは小さなことですが、その積み重ねが、

「この人なら任せられる。」

という信頼につながっていきます。

1日で見れば、大した差ではありません。

一週間でも、それほど変わらないかもしれません。

しかし、それを1年間続けたらどうでしょうか。

毎日一つ覚える人。

毎日少し先を考える人。

毎日周りを観察する人。

毎日自分を振り返る人。

その積み重ねは、1年後には大きな差になっているはずです。

私は、若手社員に最初から大きな成果を求める必要はないと思っています。

それよりも、

今日の仕事から何か一つ持ち帰る。

その姿勢を大切にしてほしいと思います。

技術の世界に近道はありません。

だからこそ、毎日の小さな積み重ねが強い。

1年後、

「あの頃と比べて、ずいぶん成長したな。」

そう自分自身で感じられるように。

今日できる小さな一歩を、大切にしてほしいと思います。