AZ-COM丸和HD社長、従業員に50億円支給
今朝の日経記事で一番目を引いた記事のご紹介です。
物流会社のAZ-COM丸和HDは25日、トラック運転手など従業員と役員の約1万5000人を対象に、和佐見勝社長の保有資産から総額50億円超を支給すると発表した。会社設立50周年を記念し、業績拡大を支える社員に報いる。12月から分割して順次贈与する。まず正社員には最大100万円、パート従業員には同5万円を現金で支給する。2回目以降の金額や時期は未定。和佐見氏は2018年にも約5億2000万円相当の保有株式、20年には現金10億円を従業員に贈与していた。
同社は小売り向けの物流サービスを手がけ、アマゾンジャパン(東京・目黒)の配送業務を受託している。ネット通販が普及する中、近年はM&A(合併・買収)を中心に事業規模を拡大し、24年3月期の連結純利益は前期比12%増の87億円を見込む。
とあります。アマゾンの配送については大手運送会社の撤退や、最近では個人事業主3万人と来年度から契約更新しないなど、運送業が大きな転換点を迎えている中でも業績を伸ばして、社員さんに大きな還元を実施する会社があるという事に『すごいなー』と感じました。アマゾンの配送については大手が撤退し市場が懐疑的な意見が多い中、逆張りの発想で引き受けたのだと推察をしています。
逆張りの発想は、大きな困難を伴う場合も多く勇気の必要な行動になりますが、勝算がありやり抜く意思が持てるのであれば勇気をもって突き進む判断も必要であろうと思います。電気工事における私自身の経験でも、他社さんがやりたがらない仕事を引き受けて、大きな信用を頂く結果となった仕事は非常に多くあるという実感があります。
事業においては、逆張りからの順張りに転じる機会を常に観察し考える事も必要であろうと思います。