プラチナ・ホワイト・ブラック
「ハードワークで勝つまでやる。ワークライフバランスなんて言ってると戦いに負ける」。ニデックの永守重信グローバルグループ代表は断じる。働き方改革関連法の施行から4月で5年、残業の減少など日本企業の働きやすさは高まった。ホワイト企業はモーレツ企業に勝てるのか。と日経記事にあります。
日本経済新聞は国内最大級の会社情報の口コミサイトにある社員らの投稿を分析し、上場企業約2300社の労働環境と業績を調べた。投稿は協力先の調査会社が企業ごとに人工知能(AI)で数値化した。働きやすさは高いが、働きがいは低い企業を「ホワイト」、逆に働きやすさは低いが、働きがいは高い企業を「モーレツ」、両方とも低い企業を「ブラック」と分類。ホワイトにはリコーやカゴメ、モーレツにはニデックや王将フードサービスが入った。
結果はホワイトの負けだった。2022年度までの10年間の売上高の増加(スコア上位100社)はモーレツが年平均6.6%とホワイトを2ポイント上回った。PBR(株価純資産倍率)も同2.5倍とホワイトの2.3倍より高かった。
長時間労働の是正やハラスメントのない職場づくり。働きやすさを高める取り組みは不可欠だ。だがそれだけでは会社も社員も成長しない。この壁を乗り越えるべく企業は次の働き方にシフトし始めた。働きやすさに働きがいも加わった「プラチナ」企業への進化だ。
プラチナはモーレツの上を行く。売上高の増加は7.8%、PBRも3.3倍ある。社員のやる気が高まると、ハードワークを強いなくても生産性が上がり、業績も向上することが明らかだ。
「働きやすさは当たり前。働きがいも高めることが会社と社員の成長になる」。プラチナの代表がソフト開発のサイボウズだ。メルカリや味の素など全体の2割しかないプラチナの中でスコアが首位だった。中根弓佳執行役員は手応えを語る。
離職率が3割に達した20年前のどん底時代がうそのようだ。鍵はホワイト化だけではない改革にある。まず典型的なモーレツ企業として常態化していた長時間残業を減らした。勤務場所や時間も選択制にして働きやすさを高めた。その上で15年ごろから働きがいの向上に集中して取り組んだ。とあります。
(プラチナ企業)老若男女が生き生きと働ける・会社と社員の目指す方向性が一致している・働く場所や時間を問わない柔軟な労働環境が整備されている
(ホワイト企業)ワークライフバランスを重視・働きやすい職場環境・キャリアアップを目指すには物足りない
(ブラック企業)働きがいを重視・社内に勢いと高揚感がある・残業時間が長く、離職者も多い
ベンチャーや急成長企業にありがちなブラック企業。成熟し安定はしているが成長は望めないホワイト企業という印象をもっておりますが、弊社が目指しているのはプラチナ企業となりますし、記事を読んでいて現時点でもプラチナ企業のような気がするのはなぜでしょうか。とも思いました。