サイゼリア

おいしいから売れるのではない。売れているのがおいしい料理だ。サイゼリア創業者さんの名言ですが、電気工事においても同じ事が言えるのではないかと思います。技術力があるから仕事を頂ける訳では必ずしもなくて、仕事を頂ける要素が多い事が人気の電気工事会社になるのではないかと思います。その要素はいろいろあるのですが、やはり第一には人材があるのではないかと思っております。

こちらの書籍を読んでいて「リーダーならビジョンを持て」の章がありましたがその中に、経営者や何らかのプロジェクトを任されるリーダーにとって大切なのは、将来へのビジョンを持つことだ。それを周囲に言い続け、協力してくれる人を増やさなければならない。とありましたが、まったくその通りでありますし、私自身も折に触れて社員の皆さんへビジョンを明確にしている自覚はあります。だからこそ、電気工事の現場代理人・電工・弱電工の経験者だけでなく、経理事務所・リクルート・CADなど多様な人材が増えつつあります。また未経験ではあるが、これから電気工事という職業を男子一生の仕事にしようというやる気ある若者や、照明プランナーを10年以上行っている本物のプロ人材の入社も決まっております。

創業してからさまざまな困難やトラブルを経験してきた中で、自分自身の精神の中でこの考え方を持ち続ければ、ピンチもなんとか乗り切れるだろうと行きついた経営理念は3つ ①顧客の創造 ②社員の生活の向上 ③社会課題の解決 でありますが、この3つは全て繋がっている思想と考えております。顧客の数が増えていかなければ社員の生活の向上はあり得ませんし、現時点で私の考える社会課題は電気工事の人材不足です。その社会課題を解決しなければ顧客の創造は出来ない訳であります。

立派な経営理念があったとしても、お客様の望まれている事に気づく感度や実行性、会社の収益性を高めなければ経営理念は絵空事になってしまいますので、マイケルポーター教授の「競争の戦略」を教科書として①コストリーダーシップ ②差別化 ③集中 を基本戦略に据えて事業運営を行っております。電気工事に関するあらゆる事を内製化しコストリーダーシップを握り、差別化は内製化したものも分業化やテクノロジーを最大限活用し圧倒的なスピードで顧客の要望に応えます。集中は顧客を明確に定義づける事で組織のパワーの最大化を実現します。

現時点で全てが整っている訳ではありませんが、経営理念と競争戦略は明確となっている事が、多様な人材の入社に繋がっている事に書籍を読んでいて気付かせて頂きました。

ひさびさにサイゼリアでランチでもしたいなー、とも思いました。