Amazon、次は南半球と生成AI
南アフリカ最大の都市、ヨハネスブルク。5月上旬、郊外の真新しい物流施設からアマゾンの商品を載せたトラックが一斉に走り出していった。サハラ砂漠以南で同社が自前の物流施設を稼働させたのは初めてだ。有力企業が育っていない南アフリカのEC市場の規模は小売業全体の4%にとどまる。アマゾンでサブサハラ地域の責任者を務めるロバート・コーエン氏は「出品者を支援して雇用創出に貢献したい」と意気込む。と日経記事にあります。
創業者のジェフ・ベゾス氏は30歳で起業した当初から世界に目を向けていた。インターネットの急拡大を見越して米西海岸に移り住み、シアトル郊外の自宅ガレージで1994年に会社を興した。社名は南米大陸を流れる世界最大の河川にちなんだ。
アマゾンがEC最大手に駆け上がった要因には「安さ」や「品ぞろえ」もあるが、他社を圧倒するのが数々の技術が裏打ちする「配送スピード」だ。年平均4兆円と巨額投資で物流網を整備し、米国では110を超える都市圏で注文を受けた当日に商品を届ける。配送無料の会員制サービスを掛け合わせ、ネット通販に対する煩雑で割高なイメージを取り除いた。
もともとEC部門の「副業」として06年に始めたクラウドコンピューティング部門は、足元で営業利益の7割近くを生み出す稼ぎ頭に育った。24年6月にはアップルやマイクロソフトなどに続いて時価総額が2兆ドル(約320兆円)を突破する原動力にもなった。
先日NHKの「クローズアップ現代」で大工不足が取り上げられていました。大工全盛期の時代を覆したのが、プレカットの普及によるハウスメーカーの台頭で熟練の技が不要になり大工が下請け化していき、稼げなくなった事による担い手不足となっていると。全体で見ると安くて高品質な住宅で快適な生活を送る事ができたのではないかと思いますが、その裏ではこういった少し寂しい現実も起きている側面もありますが、時代の変化に飲み込まれたと思います。
Amazonnは小売りのイノベーターでありますが、その創成期に誰がその可能性や脅威を感じる事ができたでしょうか。安さや品ぞろえだけではなく、配送スピードが差別化につながると誰が発想できたでしょうか。電気工事におけるイノベーターも時代の変化を感じ取り、誰もが予想しない発想で挑んでくるのだと思います。