サヨナラ「月1」給料日

若者は仕事探しで給料をすぐに受け取れるかを重視する傾向を強める。リクルートが2024年に希望する給与の受け取り方法を調査したところ、10代の29%、20代の16%が「給与前払いサービスによる口座振込」と回答した。2年前の調査から10代は4倍、20代は1.5倍に増えた。と日経記事にあります。
ニッセイ基礎研究所の久我尚子上席研究員は「若年層は『PayPay』などアプリを使った決済に慣れている。お金も即時性が当たり前という価値観が強い」と語る。初任給の引き上げや長時間労働の是正、ハラスメントのない職場づくり。若い働き手を確保するには職場環境の改善が欠かせない。それと並んで給料の支払い方も柔軟にできれば若者を引き付けやすくなる。

リクルートも三菱UFJ銀行と組み、給料を前払いするサービスを1月に始めた。働いた分の支払いを申請すると、30万円を上限に最短10分で電子マネー「COIN+(コインプラス)」で受け取れる。同社によれば給料の前払いを求人でアピールすると応募数が20%増えた。
給料の「月払い」は日本独特の慣行だ。米国では週払いが27%、隔週払いが43%、半月払いが20%ある一方、月払いは10%にとどまる。米労働省が23年に調査した。さらば月1回だけの給料日。若者が崩す給与の常識は消費など日々の暮らしも変える可能性がある。