人手不足で滞る設備投資
2023年度の設備投資の計画と実績の差が東日本大震災で供給網が混乱した11年度以来、12年ぶりの大きさになっている。人手不足や資材価格の高騰が足かせとなり、意欲はあるのに実績が追いつかない「計画倒れ」の構図が強まっている。日本経済の成長のボトルネックが需要不足から人手不足に転じつつある。と日経記事にあります。
背景にあるのが人手不足と資源高だ。コーセーは山梨県南アルプス市に建設する化粧品の新工場の稼働が25年から26年にずれ込むもようだ。同市内では大型商業施設「コストコ」の建設も進み、ゼネコンから人手が確保しにくいと伝えられたため。建設資材価格の高騰も重なり、建設費用は当初計画から10~15%ほど上昇する可能性があるという。
電気工事業界においてもあらゆる資材が値上がりをし、同種の工事であっても2~3年前とは工事原価が大きく上がっているという実感があります。人手不足感についても技術者不足を感じる場面は多々あります。
外部要因がそのような状況にあっても自社の経営への言い訳にはせず、技術者の雇用を進め内製化を強化し、資材の原価管理に工夫を重ね、お客様にとって納得感のある価格やサービスを心掛けていきたいと思います。