BYD、欧州攻略へ自動車船 2年で7隻追加
中国の自動車大手、比亜迪(BYD)は今後2年内に7隻の自動車船を確保する。1月に初めて運航した自動車船と合わせると8隻になり、海運の輸送能力が大幅に向上する。中国の自動車輸出は2023年に日本を抜き世界首位となった。中国船主による自動車船の発注は世界最多で、海上でも中国車の存在感が高まっている。と日経記事にあります。
自動車船のチャーター費用は高騰している。自社の専用船を確保することで輸送コストの低減も見込む。急拡大する輸出台数に比べて運送能力が足りていない。英調査会社、クラークソン・リサーチによると、23年11月時点で中国船主が保有する自動車船は40隻。1隻で運送できる車両の台数と船の隻数を掛け合わせた運送能力は約11万台で、日本(約155万台)やノルウェー(約93万台)、韓国(約49万台)との差は大きい。自動車船の保有拡大は日本がかつて通った道でもある。中国の自動車輸出拡大による自動車船の増加は車企業だけではなく造船業や海運業にも大きな影響を与える。
業種は違えど、急拡大する需要に合わせて弊社も人材を増やしてきておりまして、このBYDの記事と弊社の歴史に重なるものを感じました。おそらくBYDは自動車船での輸送に自前でコントロールできない不便さを感じていて、この際投資をして自前での輸送体制を整える決断をされてのではないかと推察致します。ユニクロやニトリも同じ発想でマーケティング・企画・製造・物流・販売を自前主義に整えていった事で、現在の成長につながっているのだと思います。ビジネスにおいて自社でコントロールできる範囲が多い事は競争力の強化に他ならないと事と思います。