新潟のガゾウ、動画マニュアル制作に参入

画像処理機器・システム開発のスタートアップ、ガゾウ(新潟市)は動画でマニュアルを制作する事業に参入した。発注者が撮影した作業などの動画をもとに、重要な部分にテロップを付けるといった編集を施してマニュアルに仕上げる。理解促進へ動画マニュアルのニーズが増す一方、自らで作る時間が取れない、ノウハウがないといった企業の需要を取り込み、新たな事業の柱にする。と日経記事にあります。
新事業「ギノサポらくらくマニュアル」は、発注者は作業の様子を動画で撮影し、データをガゾウへ送るだけですむ。ガゾウが開発したカメラ・マイク・スピーカーが一体となったウエアラブル端末を中心にしたシステム「リモサポ」を使うことで作業する人の目線で撮影ができ、より効果的な動画マニュアルにできる。作業者は作業の内容や注意点などをしゃべりながら撮影する。
どこに注目して作業しているかなど視線が重要になる場合は、同様に同社が開発した視線を解析して可視化する装置「アイトラッキング」を使って作業の様子を撮影する。日常の作業・検査などの様子を一般的なカメラやスマートフォンで撮影した動画でも、マニュアル化は可能だ。

ものづくりやサービスの現場で作業手順や注意事項などを記したマニュアルは、紙を使ったものが一般的だ。実際の作業を見て覚えたり口伝えされたりして、マニュアルそのものがない場合もある。一方で人手不足や熟練者の高齢化・減少で教育に割ける時間が減るなどで、わかりやすいマニュアルへの需要が増している。外国人労働者の増加で、紙のマニュアルは翻訳する必要も出てきている。
動画にすることで教育を受ける人は作業の内容を視覚や音声で把握でき、理解度が向上する。また、経験や感覚に基づき言語化しにくかったり、文字による指示では人によって程度が異なってしまう可能性がある作業でも、映像にすることで理解しやすくなったり、ばらつきを抑えられたりする。外国人労働者にも教えやすくなる。マニュアル通りに作業をすることで、事故を防ぐ効果も期待できる。

ガゾウさんは、可能性のある分野へチャレンジする前向きな企業の印象を持ちます。動画マニュアルの必要性は感じていた事であり、トップ電工も間もなく制作に着手しようかというタイミングでした。シンプルに制作したいと思います。