角上魚類HD、鮮魚買い付け業務にDX

鮮魚店運営の角上魚類ホールディングス(HD、新潟県長岡市)が、IT(情報技術)を活用した、鮮魚の買い付け業務の効率化を進めている。デジタル化支援のモンスターラボ(東京・渋谷)と連携し、過去の買い付けデータをバイヤーがタブレットで即時確認できる仕組みを導入した。過去の単価や売値などを参考に、勘だけに頼らないより戦略的な買い付けにつなげる。と日経記事にあります。

同社は21年からモンスターラボと業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化で連携している。22年10月に紙の発注書や受注明細をデジタル化した「セリ原票アプリ」を導入した。バイヤーはこれまで、買った魚の数量や原価などの情報を全て紙に手書きしていたが、タブレットを通じて専用アプリに入力することで業務負担の軽減と紙の削減につなげた。

多くのバイヤーは「この時期のこの大きさの魚なら相場観はこのくらい、と過去の経験値をもとに買い付けしている」(角上魚類)。地球温暖化などに伴い魚の漁獲量が年によって大きく変動するなか、前年や前月、前週などの買い付けデータを参照することで、市場の値動きに合わせ、勘や経験値だけに頼らない買い付けができるようになる。

角上魚類にはバイヤーが11人おり、休日取得の関係で自身が担当する魚以外を買い付けることもある。担当バイヤーに比べ勘や経験値がなくても、過去のデータを参照しながら適切な量や価格での買い付けも可能になる。角上魚類のあるバイヤーは、アプリのアップデート後、仕入れ前や買い付け中に前日のデータを閲覧するようになったという。

角上魚類は2024年3月期の売上高は426億円と過去最高との事です。成長している企業はすべからず変化に対応をしていってると感じます。弊社においても人材が急激に増加しているなか、やらねばならない事が山積しておりますが、一つずつ地道に解決していきたいと思います。