ユニクロも頼るオランダ決済

オランダのAdyen(アディエン)が世界で決済事業を拡大している。ネット通販と店頭のデータを一元管理するシステムが強みで、ファーストリテイリングや米マクドナルドが顧客に名を連ねる。年間の処理金額は日本全体のキャッシュレス決済を上回る。と日経記事にあります。

「手間や負担が少なくなった」。スノーボード用品のバートンフラッグシップ東京(東京・渋谷)の高野悠氏はこう話す。従来は専用の小型端末で決済してきたが、新たに導入したiPhoneのタッチ決済はスマホが端末になり、タッチ決済対応のクレジットカードをスマホにかざすだけで支払いができる。

導入を支援したのがオランダの決済プラットフォーマー、アディエンだ。アマゾンジャパン(東京・目黒)、米マクドナルドや米ウーバーテクノロジーズ、フランスのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなどのグローバル企業が顧客だ。

アディエンは、決済会社出身のピーター・ファンデルドゥース氏(現共同最高経営責任者)らが2006年に創業した。銀行システムを介さずに決済のデータをやり取りする仕組みを開発。別々に管理するのが一般的だったネットと店頭の決済システムを統合した。アディエンは、カード決済で小売店などの加盟店を管理するアクワイアラーだ。企業は進出した国ごとに異なるアクワイアラーと契約するケースが多く、決済システムも異なるため保守管理が煩雑になる。欧米やアジアで展開するアディエンと契約すればシステムをひとつにできる。

アディエンの決済処理額は23年度に9700億ユーロと円換算で160兆円だ。日本全体のキャッシュレス決済額(23年、126兆円)を上回る。業績は右肩上がりで株式時価総額は10月末時点で400億ユーロ(約6.4兆円)を超え、欧州を代表するフィンテックだ。

ただ新型コロナ禍の21年夏は時価総額が800億ユーロを超えていた。同業の米ストライプとの競争が激しく、世界では国際ブランドのVISAやマスターカードが牛耳るカードビジネスへの風当たりも強まる。東南アジアではQRコード決済が台頭し、カードの覇権を脅かしつつある。とあります。

将来的には、BtoCの電気工事へ幅を広げていきたい考えもある中で、顧客との決済方法の選択は重要な要素となると考えております。iPhoneやPayPayを使用した決済方法が適しているのだろうと思っていた時に、タイムリーな記事でした。