サントリー「10年で3職場」

サントリーホールディングス(HD)が若手社員に入社10年で3カ所の職場経験を義務付けた。部門間の異動などを通じて多様な挑戦の機会を与え成長を促す。人材の専門性を優先し職務を限定する「ジョブ型雇用」が国内で広がるなか、別のアプローチで広い視野を持つリーダー候補の育成につなげる。と日経記事にあります。

若手育成の柱と位置づけたのが「10年3仕事」を軸とするジョブローテーションだ。森原征司人財戦略部長は「将来の経営を担う人材に必要なのは幅広い視点。若手にはサントリーの組織をフル活用し、多様な経験を積んでもらうのが望ましい」と話す。

やみくもに人を動かすわけではない。24年までにグループの約80組織に「育成会議」を設置。各部署の管理職と人事部門の担当者が参加し、面談での本人の希望も踏まえた上で、社員一人一人のキャリアプランをつくる体制を整えた。

重視したのは「修羅場」の体験だ。10年間のローテーションで少なくとも1回は「酒類から健康食品」「営業から宣伝」のように職務の大きな変更を伴う部門間異動を求める。これまでの経験が通用しないタフアサインメントを通じて飛躍的な成長を期待する。

人事考課制度構築をスタートした時期にタイムリーな記事でした。会社の持続的成長を考えた時、社員さんが様々な部署での経験を積む事はとても重要な事だと感じます。私のような創業経営者は、なんでもかんでも行っていかざるを得ない状況がありましたが、社員さんはそうではありません。人事考課制度にジョブローテーションを取り入れていきたいと思います。