オービック、自前主義で勝つ
準大手システム会社のオービックは2024年3月期に、連結営業利益で30年連続の過去最高更新を果たした。IT(情報技術)バブルの崩壊やリーマン・ショックといった荒波を越えて迎えた節目になる。足元の売上高営業利益率は6割超という高い水準だ。その強さを探ると、自前主義に徹底的にこだわる戦略が浮かぶ。と日経記事にあります。
「人材の成長が事業の成長になる。社員に対する投資は強めていく」。10月末に開いた24年4〜9月期決算の説明会で、橘昇一社長は強調した。社員の育成にお金を惜しまないのは、自社の強みに密接に結びついているためだ。顧客ニーズを踏まえた付加価値の高い製品やサービスを提供すると同時に外注費を削る。この両輪で稼ぐ力を磨いてきた。24年3月期の営業利益率は64%、従業員1人あたり売上高は5296万円に達する。
現状に満足はしていない。社員のエンゲージメント(働きがい)を上げるため、橘氏は「挑戦が必要だ」と強調する。新型コロナウイルス禍が本格化した20年前後から、課題だった大手企業の開拓に力を注いでいる。祖業の計算機リースは中堅・中小企業に支持された。その流れが続き、現在の主力ERP「OBIC7シリーズ」なども中堅・中小が主要顧客だ。さらなる成長には大手開拓が不可欠とみる。
弊社においても自社完結型の電気工事一貫体制を構築中でありますが、相通じる思想を感じさせて頂く記事でした。