OIC、ロピア起点に破竹のM&A
神奈川地盤で食品スーパー「ロピア」を展開するOIC(オイシー)グループ(川崎市)が国内上位の節目となる売上高5000億円に迫る。肉大容量パックなどの手法で消費者をつかみ、製造小売り(SPA)として食のサプライチェーン(供給網)構築を加速する。急成長の原動力は質、量とも同業を圧倒するM&A(合併・買収)とそのスピード感だ。と日経記事にあります。
「好きなように暴れてください」。洋菓子店「トシ・ヨロイヅカ」を運営するサンセリーテ(東京・中央)社長の鎧塚俊彦氏は、7月に初めてOICのオフィスを訪ねた際、M&A担当の浜野仁志取締役からこう告げられた。OICから畳みかけるように傘下のマンゴー農園と組んだ専門店の開発などの提案が次々出された。鎧塚氏は「予定調和がない。この会社となら面白いことができると思った」と振り返る。買収交渉は最初の面会からわずか3カ月でまとまった。
「ユニクロ」のファーストリテイリング、家具のニトリなどとがった小売企業に共通するビジネスモデルがSPAだ。OICは「食のSPA」を掲げて、食品製造から貿易・卸、小売り、外食までありとあらゆる業種を集めているのも特徴だ。
自身で供給網を持つことは、他社と差異化できる独自商品の仕入れや食品製造で出た端材を外食事業で活用したりするといった業種間の相乗効果につながる。グループ外の企業と取引する時の交渉力も高められる。トヨタ自動車が「手の内化」と呼んで経営に取り入れている仕組みだ。
弊社も同じ思考を持っており、興味深い記事でした。