世界の協調融資、最大

世界の金融機関のシンジケートローン(協調融資)が増えている。ロンドン証券取引所を運営する英LSEGによると、2024年は前年比35%増の6兆ドル(約930兆円)と、統計で遡れる1980年以降で最大になった。3年ぶりに増加に転じた。米国の生成AI(人工知能)関連の投資がけん引し、トランプ米政権下で一段と増加する可能性がある。と日経記事にあります。

協調融資は複数の金融機関が同一の企業やプロジェクトに対して、分担して融資する仕組みだ。M&A(合併・買収)、インフラなど大規模施設の建設に使われており、大型の資金調達では活用するのが標準的になっている。企業の資金需要や景気の先行きを示す目安の一つとなる。

増加の要因とみられるのは生成AIの普及に伴う投資の加速だ。「データセンターへの投資資金を協調融資で調達する案件が増えている」とメガバンクの担当者は話す。産業別の融資実績でみると、先端技術産業をさす「ハイテクノロジー」が7割増、通信産業も7割増だった。米通信大手はそろって巨額の資金調達を進めている。

業界再編などを見据えた買収資金の融資も5割増えている。三菱UFJ銀行ソリューションプロダクツ部の森太志部長は「資金需要の潮目が変わった」と話す。新型コロナウイルス禍を脱して経済活動が平時に戻るなか、前向きな設備投資やインフレ対応、事業再編などでの引き合いが増えているという。

弊社も今年は新社屋建設を予定しておりまして、協調融資を受ける予定でおります。AI・EV・半導体などの華やかなイメージの技術とは違いますが、電気工事という一見地味な分野でも、発想の転換や実行が伴えば、地道に一歩一歩変革は進んでいくものと考えております。社員さんが革新的な発想を産み出す社屋は、実はとても大切な資産となるのでは無いかと考える次第でございます。