ラウンドワン、米国で高級和食店

遊技施設のラウンドワンが畑違いの飲食業で次なる成長を目指している。2025年内に米国で高級和食店の運営を始め、30年にはフードコート形式で30カ所、150店に広げる方針だ。米国での遊技施設運営が軌道に乗るなか、リスクを取って新事業に乗り出すのはなぜか。異業種からの参入でストライクを取れるのか。と日経記事にあります。

ラウンドワン杉野社長は外食産業への進出のきっかけをこう語る。ラウンドワンは国内の若年人口の減少を見据えて、10年に米国に進出した。日本で成功したボウリング、カラオケ、ゲームセンターなどを備える複合遊技施設という業態を持ち込み、遊び場が少ない郊外の若者を取り込んだ。

米国での成長をけん引するのはクレーンゲームだ。新型コロナウイルス禍で在宅時間が増えて動画配信サービスが普及したことで、日本アニメの認知度や人気が高まった。キャラクターのぬいぐるみなどを目当てにクレーンゲームで遊ぶ若者らが増えている。ラウンドワンの25年3月期の米国事業の営業利益は141億円と国内を超える見込みだ。

杉野氏は米国への日本式エンターテインメントの輸出と和食の輸出を重ね合わせる。海外で日本食の需要は高まっている。農林水産省によると北米の日本食レストランは23年に約2万8600店と、13年から7割増えた。コロナ禍での伸び悩みはあったが、今後も増加が見込まれる。

東京・銀座に店を構える「鮨 あらい」など、飲食店情報サイトでも評価の高い20店ほどの名店と出店契約を結んだ。自身も美食家の杉野氏は飲食店経営者と親交が深く、並み居る名店を口説き落とした。

「計画通りにいくなら商売は簡単だが、それは絶対あり得ない。予測は外れるものだ」杉野氏は困難も予想する。米国は多様な人種が暮らすゆえ、消費者の好みもさまざまだ。広大な国土で州をまたげば衛生基準や営業許可にかかわる法律や規制も異なる。米国に進出した日本の外食大手では回転ずし「スシロー」や「いきなり!ステーキ」は味の現地化などがうまくいかずに撤退した過去がある。

「経営者は5年、10年先を見るものだ。好調なときにこそ挑戦しなければならない」リスクを顧みない杉野氏の姿勢は創業初期から培ったものだ。ラウンドワンの前身の会社を80年に設立し、その後、ボウリングブームに陰りが見えると、クレーンゲームやビリヤードを導入して切り抜けた。屋内スポーツ遊技場「スポッチャ」も考案し、複合施設を国内に広げた。米国に進出したのは、国内100店舗を達成して波に乗っていたころだが、若年層の減少を見据えて、あえてリスクを取った。コロナ禍でクレーンゲームに商機を見いだし、米国の店舗網は50店以上に広がった。

一見するとかけ離れた業態同士ではありますが、米国で高級和食は需要があると思います。ラウンドワンで培った経営力と運が味方すると、次なる成長が見込まれると思います。時々、株価をチェックさせて頂き観察してみたいと考えさせられる記事でした。