電力消費、2050年に4割増 生成AI普及で想定超す
膨大なデータ計算が必要な生成AI(人工知能)の利用拡大で電力の消費量が急増する。データの計算や保存を行うデータセンターを新設する企業が相次ぎ、日本では2050年に4割弱増えるとの予測がある。技術革新に伴い、想定以上に電力消費が進む。脱炭素化を進める政府のエネルギー戦略に影響を与える可能性もある。と日経記事にあります。
大量のデータを学習しながら文章や画像を自動でつくる生成AIは、ネット検索といった既存の技術に比べて消費電力が大きい。学習や処理に使うデータ量の増加に応じて電気の消費量も膨らむ見通しだ。データセンターは生成AIの普及を見据えて世界で増設が進む。国際エネルギー機関(IEA)は26年の世界の電力消費量がAIの普及などを受け、22年の2倍超に膨らむと試算する。
【変圧器も需要急増 生産追いつかず】
AI開発も手掛ける米起業家のイーロン・マスク氏は4月、25年末ごろにはAIが、最も賢い人間の知能を超えると予測し「変圧器や電力の供給が近く課題になる」との考えを示した。電力関連機器を手掛ける企業は現時点でも強い需要に直面しており、供給力の強化に向けた対応が進む。
日立製作所の子会社で送配電事業を手掛ける日立エナジーでは、変圧器など送配電に関わる機器の世界全体の受注残高が23年12月時点で4兆3000億円に積み上がっているという。「現在の生産能力では処理できず、今後も設備投資を続ける」(日立幹部)。日立はドイツの工場に3000万ユーロ(約50億円)を投じて生産能力を拡張し、送配電用の変圧器の増産対応を進める。子会社の日立産機システム(東京・千代田)は三菱電機の変圧器事業の一部を取得すると発表した。
弊社の事業に与える影響は未知数ですが、変圧器は私どもの事業には非常に身近にある機器となります。電気工事の需要は増すばかりである事は間違いないニュースと感じました。