「隠れチャンプ」中堅・中小、大企業上回る潜在力

日本の中堅・中小企業が持つ潜在力に期待する声が高まっている。世界で戦える技術と人材を持つ中堅企業の成長力は大企業を上回るとのデータもある。国内336万社の中小企業が大企業にできないイノベーションを実現すれば、日本は成長軌道を取り戻せる。と日経記事にあります。

岐阜県各務原市。工場集積地の一画で水栓金具を製造する坂井製作所はM&A(合併・買収)に力を注ぐ。2021年に3社を束ねるSAKAIホールディングスを設立した。藤田斉社長は「今後5年間で3〜4社を買収したい」と意気込む。「下請け」と呼ばれる企業が積極的に買収をしかけ「強い中小企業連合」をつくる動きは全国で増えている。中小企業のM&Aが大半を占める国の「事業承継・引継ぎ支援センター」の引き継ぎ成約件数は22年度に1681件と10年前の約100倍になった。

【企業規模別に見た、一企業当たりの売上高の推移】

「世界的にみても日本の中小企業は規模が小さく数が多い」。神戸大学大学院の忽那憲治名誉教授は指摘する。日本の中小企業は企業数の9割超、就業者数の7割を占める。経済が活力を取り戻すためには、確実に存在する隠れチャンプが脚光を浴びなければならない。技術を持ち、強みを鮮明にしてチャンプを目指す中堅と、中堅への脱皮を狙う中小をもり立てる環境が求められる。

トップ電工の現在地は中小企業ですが、中堅を目指して歩んで参ります。