中小企業のステージ5段階

経営コンサルタントの石原尚幸氏によりますと、中小企業のステージは5段階あると考えられるとの事です。

売上高1億円か従業員30人以下の第1段階は収益の軸となる商品が確立しておらず、収支管理が弱い「ドンブリ経営」の場合が多い。顧客やエリアを絞り込み差異化できる商品を開発し、月次収支体制を確立する必要がある。

売上高10億円か従業員50人以下の第2段階は家族経営のため指揮命令系統が不明確なことが多い。そこで役割分担を明確にし、家業からの脱却を図る。経営計画と計画に基づく行動具体策を策定し、「計画、実行、評価、改善」のPDCAサイクルを回していく。

売上高30億円か従業員100人以下のステージ3ではさらなる収益向上のために、人材の質と量の不足が問題となる。部門別収支を整備し、問題の所在を明確化し、人事考課制度の導入による優良人材の採用と既存人材の育成定着に注力。デジタルトランスフォーメーション(DX)化の推進で生産性の高い事業モデルを確立する。

売上高100億円か従業員300人以下のステージ4では既存事業で限界が生じることが多い。中期経営計画を策定し、新規事業も含む戦略の再構築と金融機関などとの関係強化を図る。

売上高100億円か従業員300人以上のステージ5になると、収益基盤の安定化と社会的責任が問われる。総務・法務の専門家を配置し、M&A(合併・買収)も活用した事業の多角化で持続成長可能な収益基盤を確立する。

弊社の現在地は第2段階となりますが、家族経営ではございません。ステージ3へ進むべくは人事考課制度の導入による優良人材の採用と既存人材の育成定着に注力。デジタルトランスフォーメーション(DX)化の推進で生産性の高い事業モデルを確立する。とありますが、まさにその問題に着手しつつあります。引き続き丁寧に組織を構築していきたいと思います。