経営幹部は意識を変えよ

日本企業の競争力が低下したのは、現場でさまざまな問題が発生し、それが常態化しているからではないか。そして、そのことに対して多くの社員が「仕方ない」と諦めたり、「どうせ無理」と無力感を感じたりして、問題の解決が先送りにされているようだ。

変革が求められながら、なぜうまくいかない企業が多いのか。経営幹部の意識と行動が変革を阻害するケースがほとんどだ。変革の必要性を説きながら、いざ実行の段階になると自身の不利益になることを潰すことが多い。

さらにやっかいなのは、会社をダメにしている当人が、それを自覚していないことだ。彼らは口を開けば「会社のためにやっている」と言う。ところが、客観的に見ると、彼らの言動の大半が自身の立場を守るための保身行動になっていることがよくわかる。と日経記事のコラムにあります。

会社員の時に、確かにそう実感した事は幾度となくありました。なんとなく考えが古い気がする、なんとなく違和感、なんとなく惰性で続けてきた事ですでに時代遅れの習慣ではないのか、それって意味あるの?、たぶんそれじゃあ成果は出ない、そもそもお客様の気持ちが分かっていない、などなど。特に嫌だったのがいわゆる社内政治ですね。社内の風を読んでその時々の権威にうまく立ち回って意見をコロコロ変えられるのがたまらなく嫌だった記憶があります。

変革とは一気に起こるものではなく、日々の起こる問題を、少しずつ少しずつ改良改善していく積み重ねが、いつの間にか想像もしない高みへ導かれる事により、他の目には変革に映るかも知れませんが、当の本人は日々の地味な努力を積み重ねているだけの意識ではないかと思います。またその瞬間瞬間でいかに良い出会いに恵まれるかでもあると思います。