丸亀製麺、面談相手はAI

トリドールホールディングスが運営する「丸亀製麺」は対話型の生成AI(人工知能)を介して店舗で働く従業員らを面談する取り組みを始めた。組織全体の働く意欲を高めるため、テクノロジーの力を借りて約3万人の全従業員らと網羅的に接点を持つことを目指している。と日経記事にあります。

パソコンの画面上では炎を模したキャラクター「ボボまるくん」が聞き手となり、チャット形式で従業員らに次々と質問を投げかけた。話題は「勤務中に熱中してしまう作業」から「プライベートの趣味」まで多岐にわたった。キャラクターの裏側では米オープンAIが開発した大規模言語モデル「GPT-4」が作動した。

生成AIとの面談に臨んだ女性従業員は「本社がここまでスタッフのことを気にかけてくれているのは驚きだ」と話した。トリドールHDは丸亀製麺の店舗でまず約100人を対象に試験導入し、将来は800超の店舗や本社で働く約3万人の従業員に広げることを目指している。

AIインタビューの結果は個人別のリポートとしてまとめるほか、職場ごとの傾向分析にも使う。従業員らのモチベーションの高さや、成長を実感しているかを示す数値を店舗や部署単位でとりまとめ、より働きがいのある職場づくりに役立てる。

丸亀製麺の店舗は客席と調理場の距離が近く、注文や会計の列に並ぶ来店者には店員らの働く姿が見えやすい。マーケティング本部の間部徹氏は「従業員が生き生きと楽しそうに働くことは、顧客満足度を高めるうえでも重要な要素になる」と話す。

AI活用の効果として、従業員のやりがいや顧客満足度を高めることへの施策への転換。すごいなー。