イオン 上場50年グループ300社に拡大
イオンが10日、上場50年の節目を迎えた。企業買収を繰り返して総合スーパー(GMS)など8事業まで多角化し、連結子会社は300社を超えた。次の成長をけん引するのは営業利益が過去10年で6倍となったドラッグストア事業だ。GMS改革や東京などの攻略は道半ば。と日経記事にあります。
前身のジャスコ(JUSCO)が1974年9月10日、東京証券取引所など3市場同時に上場した。ジャスコは三重の岡田屋、兵庫のフタギ、大阪のシロの地域スーパー3社が69年に設立し、「ジャパン・ユナイテッド・ストアーズ・カンパニー」の英語の頭文字が由来だ。後に千葉の百貨店・スーパーの扇屋も統合した。上場当時は連結子会社が13社しかなかったが、地方に点在するスーパーやドラッグ店などの企業をM&A(買収・合併)して規模を拡大した。連結子会社は309社に達し、小売業では国内最大級のコングロマリット(複合企業)となった。
次の50年をけん引するのがドラッグ店だ。同事業の営業利益は10年前(15年2月期)に比べ6倍の426億円に達し全社利益の2割弱を占める。利益の伸び率は主な事業で断トツだ。傘下のウエルシアHDは連結売上高が1兆2173億円と首位だ。スーパーのイメージが強いイオンだが実はドラッグ店も強い。
プライベートブランド(PB)「トップバリュ」は、メーカー品より割安な商品が多く小売りの収益に貢献する。PBも誕生50年を迎え、売上高1兆円を超えた。
イオンの精神的支柱とされ、岡田元也会長の伯母にあたる小嶋千鶴子名誉顧問(故人)は自著「あしあと」で「規模の拡大こそが企業の存続を可能にし、かつ小売業の近代化に結びつく」と説いた。規模の論理はイオンのDNAだ。
企業も個人も常に成長機会を求めていかなければ、衰退に向かう事になると常々考えております。売上・利益の最大化も大切な事とは思いますが、お客様が望まれる事をひとつ、ひとつ組織に組み込んでいき、結果として規模の拡大に繋がっていければと考えさせられる記事でした。