「変身」建設株にマネー 24年問題が追い風

ゴールドマン・サックス証券の石橋隆行ヴァイス・プレジデントは「半導体株からのマネーの退避先として、特に建設株に焦点が当たっている」と指摘する。業種別日経平均の「建設」は16日の騰落率ランキングで一時首位に立った。と日経記事にあります。

大手ゼネコンの大成建設が一時6%高、大林組が5%高、清水建設が2%高まで上げた。ゼネコンから電気工事や空調工事などさまざまな専門分野の工事を請け負う「サブコン」でも逆行高が目立った。ユアテックが一時3%高、関電工は2%高まで上昇した。

人手不足という日本の構造的要因が建設株の「変身」を後押しするとの期待も高まっている。「『2024年問題』は追い風になる」。アライアンス・バーンスタインの陶志遠シニア・リサーチ・アナリストは「人手不足で供給能力が限られることから、今後は採算がとれない案件の受注をしなくなる」とみて、資金の振り向け先として注目する。

シュローダー・インベストメント・マネジメントの豊田一弘日本株式運用総責任者はサブコン銘柄に注目する。特に人手不足が深刻で、受注の選別を通じて利益率が早くも改善しているためだ。「製造業の国内回帰による建設工事の増加と併せて構造的な成長ドライバーになる」と強気姿勢だ。

サブコン銘柄の株価をみると、空調工事大手のダイダンは23年末比で2.1倍となっている。国内の半導体工場での工事受注や株主還元の拡充方針が投資家の買いを呼び込んだ。関電工は61%高、新日本空調は45%高、きんでんは36%高、九電工は25%高といずれも日経平均(17%高)を上回る。

実感値として現場の週休二日制は定着しつつあると思いますし、建設業の労働環境もよりホワイトの方向へ向かっている事は間違いありません。確かな技術と仕事を受ける体制を整えた企業が勝ち残っていく事に繋がると思います。昨日より今日、今日より明日と小さな歩みの一歩一歩を未来からの逆算思考で前進していきたいと思います。