ソフトバンクGとオープンAI、日本に新会社

ソフトバンクグループ(SBG)と米オープンAIは3日、生成AI(人工知能)の共同出資会社を設立すると発表した。個々の企業が持つ内部データを取り込んだ専用のAIを開発し、企業が営業や経営戦略の立案などに幅広く利用できるようにする。AI網を巡る対米投資計画を日本にも拡張し、日本企業にAIのより深い活用を促す。と日経記事にあります。
SBGの孫正義会長兼社長とオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が3日、日本企業500社超を集めた会合で新会社の事業概要を発表した。新会社はSBGと通信子会社のソフトバンクが設立した中間持ち株会社が株式の50%を、残りの50%をオープンAIが持つ。
新会社は顧客企業それぞれの人事やマーケティングのデータなどを取り込み、各企業に合った専用のAIモデル「AIエージェント」を提供する。AIエージェントは人間に代わって顧客対応や営業活動に従事するほか、会議に出席し、意思決定の際の助言役としての役割も果たす。

文書の作成や財務データの入力といった日常業務は自動で手がけるため、社員は意思決定などより戦略的な業務に時間をあてられる。多くの日本企業のAI活用はマーケット調査の支援や文書作成といった補助的な利用にとどまっていたが、AIが担う領域が一段と広がることになる。
新会社はオープンAIやアームの技術力を使って、競争優位を確保したい考えだ。アルトマン氏は3日、「日本を手始めに、(各国に合った)ローカルモデルを世界中で展開する」と語った。
SBGとオープンAIは米国でAI関連のインフラ整備に4年間で5000億ドル(約78兆円)を投資するスターゲート計画を表明済みだ。日本でもAIを普及するには関連施設の整備が不可欠とみて「スターゲートを日本に拡張し、日本にもAIデータセンターをつくる」(孫氏)。AIが使う膨大な電力を賄うための発電施設を含めて建設する可能性がある。

78兆円の投資判断ができるところに、孫さんの凄みがありますね。