米の鉄・アルミ関税、全輸入品に25%

トランプ米大統領は10日、すべての鉄鋼・アルミニウム製品の輸入に25%の追加関税を適用するための大統領令に署名した。日本製品にも適用される。アルミ製品への追加関税は10%から引き上げられる。トランプ氏は今後、自動車・半導体・医薬品に対する追加関税も検討することを明らかにした。と日経記事にあります。
大統領令では、例外措置によって特にカナダ・メキシコからの輸入が大幅に増え「安全保障を損なう恐れがある水準に達している」と指摘。米国鉄鋼産業の稼働率が8割を下回っていることに危機感を示した。

トランプ氏は鉄鋼製品の値上がりの可能性について「心配ない。いずれ関税のかからない国内で製造することになるから、安くなる。雇用も増えるだろう」と述べた。米政府高官は記者団に、中国を念頭に「(外国製品の)不当廉売を終わらせるための措置だ」と説明。例外措置を通じて「諸外国が米国の貿易システムを悪用する時代は終わる」と話した。

自国の鉄鋼産業稼働率を高める措置としての関税15%の引き上げとの事。強いなー、と思います。米へ鉄・アルミを輸出している国や企業は米に逆関税を課すか、15%のコストダウンを図るか、供給量を更に増やすかになるとは思いますが、難しい判断になるのは間違いありません。USスチール買収に関する事も政治的に複雑に絡んでいて、国家運営は難しく大変だなと考えさせられる記事でした。